<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 效陶潛體詩十六首 四>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 陶潛の體に效ふ詩>
<BookPage: 178-180>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
車家采桑婦，
雨來苦愁悲。
蔟蠶北堂前，
雨冷不成絲。
西家荷鋤叟，
雨來亦怨咨。
種豆南山下，
雨多落爲萁。
而我獨何幸，
醞酒本無期。
及此多雨日，
正遇新熟時。
開缾瀉尊中，
玉液黃金脂。
持玩已可悅，
歡嘗有餘滋。
一酌發好容，
再酌開愁眉。
連延四五酌，
酣暢入四肢。
忽然遺我物，
誰復分是非。
是時連夕雨，
酩酊無所知。
人心苦顛倒，
反爲憂者嗤。
<End Poem>
<Translation>
東隣の桑つみ女は、雨が降ってきたのでひどくかなしんでいる。カイコを北堂の前で上蔟さしたのが、冷たい雨でマュをつくらないからだ。西どなりの鋤をもった爺も、雨が降ってきたのでうらみなげいている。南山の辺に豆を植えているのが、雨が多いのでカラになったのだ。ぼくだけは幸せだ、酒をつくるには時期がきまってない。ちょうどこの雨の多い時節に、新酒ができあがった。かめから樽に酒をうつし、宝石のごとき液を金の杯につぐ。ながめていてもうれしいのに、なめるとなんともいえぬ味がある。一杯のめば顔いろがよくなり、二杯のめば悲しみがなくなる。四、五杯つづけざまにのむと、手足にまで酔いがまわった。たちまち他人と自分の区別をなくし、よいも悪いもなくなった。こうなれば毎晩の雨のことも、酔ってもう知ったことじゃない。心が顛倒してしまったので、雨で心配している人びとに冷笑された。
<End Translation>
<Formatted Translation>
東隣の桑つみ女は、雨が降ってきたのでひどくかなしんでいる。
カイコを北堂の前で上蔟さしたのが、冷たい雨でマュをつくらないからだ。
西どなりの鋤をもった爺も、雨が降ってきたのでうらみなげいている。
南山の辺に豆を植えているのが、雨が多いのでカラになったのだ。
ぼくだけは幸せだ、酒をつくるには時期がきまってない。
ちょうどこの雨の多い時節に、新酒ができあがった。
かめから樽に酒をうつし、宝石のごとき液を金の杯につぐ。
ながめていてもうれしいのに、なめるとなんともいえぬ味がある。
一杯のめば顔いろがよくなり、二杯のめば悲しみがなくなる。
四、五杯つづけざまにのむと、手足にまで酔いがまわった。
たちまち他人と自分の区別をなくし、よいも悪いもなくなった。
こうなれば毎晩の雨のことも、酔ってもう知ったことじゃない。
心が顛倒してしまったので、雨で心配している人びとに冷笑された。
<End Formatted Translation>